さかなくんの。

これ有名なんですね。

昔、銀色さんのエッセイに出てきて、
メモしたおぼえがあったけど、

いま、読み返す機会があって、
読んだら、やっぱりとてもいい文章だった。

銀色さんも書いてたけど、
「ぼくは変わりものですが」
っていうところがわたしも好きです。

以下

さかなくんの、「いじめられてる君へ」




中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、
だれも口をきかなくなったときがありました。
いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、
無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。

でも、さかなの世界と似ていました。
たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。
せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

広い海の中ならこんなことはないのに、
小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。
同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。
ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。
でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。
学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、
その子はほっとした表情になっていました。
話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、
だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

ぼくは変わりものですが、
大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。
大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。
外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。
広い空の下、広い海へ出てみましょう。


コメント

karia
2011年2月2日16:05

常に誰かをターゲットにして
それ以外の子たちとはこれ見よがしに仲良くして・・・
そういうタイプの人がいますね。

社会人になってから
その典型のような人のターゲットになったことがあります。
あの人は水槽の中のメジナだったんですね。

大人の私が読んでもココロが楽になりました。
いい文章を紹介してくださってありがとうございます。

けいこん
2011年2月2日20:12

かりあさん☆
いえいえ。さかなくん。なかなかですよね。

集団心理、というものなのでしょうかね。
わたしも思い出すたびに解き放たれたりしています。
真理ってあるなぁって思います。

はちみつ
2011年2月3日23:16

私も励まされました^^


たまには広い海で新発見するのも大事ですね!

けいこん
2011年2月5日17:13

はちみつさま☆
よかったです。
一点を近くから見るか遠くから見るか
それだけでも違いますね。
お互いに、がんばりましょね☆

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